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思い込みが現実を創る?!~テレアポのプラシーボ効果~
私たちは身体の癒しに、プラシーボ効果というものがあることを知っています。
プラシーボとは、砂糖でできた薬のように、本当は身体に何の効果も影響もないものです。
患者さんに「これは効果がありますよ」と話します。
すると、それが本当に処方された薬と同じほどというわけではありませんが、
効き目を表すことがあります。
人間の心の持ち方が、時には現実の常識よりももっと大きな影響があることが分かっています。
おもしろい事例をひとつご紹介しましょう。
最近、テレアポのお仕事を始められた、あるアポインターさんのお話です。
そのアポインターさん、仮にAさんとお呼びすることにしましょう。
Aさんには2つの案件をお願いしました。
①難易度が低く、アポが取り易い案件。
(1日で4~5件アポが取れることもある案件)
②アポを取得するのがやや難しく、
1日中架電しても1件か、せいぜい2件くらいしか取れないことも多い案件。
Aさんがテレアポのお仕事を始められた時には、
①の案件は別のアポインターさんが1人だけテレアポをしていました。
②の案件は、クライアントからの依頼件数が多かったこともあり、
6~7人のアポインターさんが関わっていました。
アポが取得できた際に、スケジュールを入力しているGoogleカレンダーには
①には、ほどんどアポのスケジュールが入っておらず、
②には、かなりたくさんのアポがスケジューリングされていました。
(ちなみに①のテレアポをしていた別のアポインターさんは
Aさんがテレアポを開始された週は、たまたま他の仕事が忙しく
ほとんどテレアポが出来ていませんでした。)
1週間ほど経って、Aさんが多くアポを取得されたのは
①の方だと思いますか?それとも②の方だと思いますか?
普通は、アポが取得しやすい①の方だと答えられる方が殆どだと思います。
ところが、結果は②のアポ取得が難しい方の案件の方が、
Aさんはより多くアポを取得されていたのです。
それは何故か?
Aさん曰く、「カレンダーにたくさんの取得したアポが入力されていたので、
こちらの方が、取り易いと思い込んでいた」とのことだったのです。
最初からそう決めつけて、①の方は殆ど架電されなかったのでは?
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
いえいえ、実は、①も②もほぼ同じ件数、架電されていたのです。
これは最近、実際にあったお話です。
良くも悪くも、思い込みというのは、まるでプラシーボのように
影響が大きいことがおわかりかと思います。
このエピソードに似たお話ですが、この1年余りの間、
以前と変わらずアポを取得されているアポインターさんと、
以前に比べて、アポ取得の数が減っているアポインターさんとの違いを探ってみると、
色々とヒアリングした結果、後者のアポインターさんの方は、
「コロナの影響でテレワークが増え、担当者につかまりにくくなった」と
過度に思い込んでいるという、共通点がありました。
「取りにくくなった」と自己暗示にかけているのです。
もともと、前者のアポインターさんたちも、後者のアポインターさんたちも、
スキル的・能力的には、あまり大差が無い方たちです。
にもかかわらず、です。。。
このようなご時世だからこそ、ぜひプラシーボの事例のように
良い方の思い込みをして、ハッピーな結果を引き寄せていただきたい、
そう心から願っています。